「建売住宅の欠陥発見!購入前にチェックすべき項目とは?」

土地と建物がセットで、都内でも比較的立地の良い場所に建てられる、いわゆる建売住宅。今回は、過去に実際取り扱った建売住宅の欠陥箇所、建売業者の対応などをご紹介し、今後購入予定の方に知っておくべきポイントをお伝えします。

建売住宅の特徴

建売住宅とは、建設会社があらかじめ設計・施工して完成させた一戸建て住宅を指し、土地と建物が一体となって販売されるため、購入者は内覧後すぐに入居できるメリットがあります。加えて、一般的に注文住宅に比べてコストが抑えられ、建設期間も短縮される点が特徴です。しかし、デメリットとしては既に完成しているため、間取りや仕様の変更が難しい場合もあります。

日本で展開する有名な建売住宅メーカーとその特徴は以下の通りです:

  • 大和ハウス工業:全国ネットワークと信頼性の高い施工。
  • 一条工務店:高い断熱性能や耐震性を誇る住宅。
  • 飯田産業:コストパフォーマンスに優れた信頼性の高い住宅。
  • 三井ホーム:デザイン性と耐久性に優れた高品質住宅。
  • パナソニック ホームズ:最新の技術を取り入れたスマート住宅。
  • ミサワホーム:高耐久・高性能の住宅が特徴。
  • 野村不動産:高品質なデザインと施工を重視しており、快適で美しい住環境を提供します。

これらのメーカーは、それぞれ特色や強みを持ち、全国的に展開しています。その他の大手不動産会社も独自で土地を仕入れ、区分けし建売住宅を販売しています。

具体的なコストパフォーマンスの比較

大手不動産会社で注文住宅を建築する場合、坪単価60万から100万円、内容を重視するとさらに高額になります。

エリア駅徒歩建坪延床面積販売価格
練馬区大泉学園駅
15分
30坪100㎡5、500万円
2022年の事例です

これが建売の土地、建物セットの価格です。

では、その内訳は、

土地約4300万円坪単価
建物約1200万円40万円

建物を建設するにかかった費用は、1200万円で、坪単価=40万円でした。中堅住宅メーカーでも60万円くらいからがスタートなので相当安い価格なのがわかります。

この価格で、注文住宅が建てられるかというと、ほぼどこの会社も不可能と言われるでしょう!

ドラマ「正直不動産」でもあったように、下請け工務店などに発注することで、コスト削減のために安価な材料や工法を使用することがあり、住宅の品質や耐久性が低下する可能性があります。低価格での発注が原因で人員や資材の確保が難しくなり、工期が遅延するリスクがあります。経験や技術が不足している場合、施工ミスや欠陥が発生しやすくなります。後々の修理や改修が必要になることもあります。

外壁に多くのキズ

排水パイプの浮き上がり

窓枠のキズ

ネジ締め付けによるサッシのヒビ

以上のようなキズやずさんな施工で入居後に気づいた箇所です。

このことを、売主業者に報告すると契約後に点検をした際に指摘がなかったとして保証の対象外であるということで買主側が自費で修理しなければならないという結果になってしまったそうです。

夢のマイホームが新築でキズだらけ、もしかしたら建物の重要部分も問題があるかもしれないという大きな不安を抱えることになり購入したことを後悔してしまいます。

購入前の確認するべきポイント

建売住宅を購入する前はもちろん、契約後必ずキズや不備がないかを売主立会いで確認することが当たり前です。この際に、見落としがちなポイントは以下の通りです。

  1. 外観と構造
    • 外壁や屋根にひび割れや欠陥がないか確認。
    • 基礎部分のひび割れや沈下がないか点検。
    • 雨樋や排水設備が正常に機能しているか確認。
  2. 内装と設備
    • 壁や天井にシミやひび割れがないか確認。
    • 床の沈みや傾きがないかチェック。
    • ドアや窓の開閉がスムーズか確認。
    • 電気・ガス・水道などのインフラが正常に機能しているか確認。
  3. キッチンとバスルーム
    • キッチンのシンクや排水口に詰まりや漏れがないか確認。
    • バスルームのタイルや設備にひび割れやカビがないかチェック。
    • 給湯器や温水器の動作を確認。
  4. 収納スペース
    • クローゼットや収納スペースにカビや湿気がないか確認。
    • 扉や引き出しの開閉がスムーズかチェック。
  5. 屋根裏と床下
    • 屋根裏に漏水や断熱材の欠損がないか確認。
    • 床下に湿気やカビ、シロアリの被害がないかチェック。
  6. 防犯設備
    • 玄関や窓の施錠が確実にできるか確認。
    • セキュリティシステムが正常に作動するかチェック。
  7. 周辺環境
    • 近隣の騒音や匂い、交通の状況を確認。
    • 日当たりや風通しが良いか確認。
    • 周辺の施設やインフラの利便性をチェック。

これらのポイントをチェックすることで、購入後のトラブルを未然に防ぎ、快適な住環境を維持することができます。

一生に一度の大きな買い物である、夢のマイホーム。後悔なく幸せな生活ができるように細かすぎるくらい入念にチェックすることが必要です。

今回の事例を念頭に建売住宅だけではなく、注文住宅も含めて上記のポイントは必ず確認ましょう。

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